「会社を辞めずに『セミリタイア生活』」に上司は登場しない
自分のコアが「サラリーマン」ではなくなることで、会社の中での人間関係はどんどん希薄になっていきます。
仕事相手や同僚、部下との関係よりもさらに遠いものになるのが上司との関係です。
自らが社長でなければ、社長、役員が上司となり、それよりも下位の組織の長が上司である場合もあります。
もし、自分が今のポジションよりもさらに上がりたいならば、引き上げてくれる人間についていく必要があるでしょう。しかし、サラリーマンとして近いうちにフェイドアウトしていくのであれば、組織上の上司とは最小限のコンタクトで業務を進めていきます。
特に年下の上司であれば、アラフィフの部下には、ホウレンソウで問題を持ちこんでくるようなことなく自ら完結させてほしい、というのが本音です。
会社にいながら『セミリタイア生活』をおくるなら、上司にも「からまない」。
自分の主張を通そうと食い下がったり、上司の意見をその場で否定して別の新たな提案を持ち出したりしない。そういうことは30~40代のうちにやっておくことです。
どうしても上司のやり方ではない方法がとりたければ、しらっとそのやり方で問題を片づけておけばいい話です。上司がそれを知ったなら、多少は気を害するかもしれませんが、アラフィフ社員に対して頭ごなしに詳細な指示を強要してくるケースは少ないでしょう。
上司と部下はまともに向き合うと緊張感がどんどん高くなってしまいます。そうなった場合には、間違いなく上司の方が立場上有利です。
会社にいる時間をなるべく短くしたいなら、上司との会話の量を削ることです。
単語数を少なくして、こちらの意見を言わない。向こうの意見を繰り返さない。テンションはこちらから下げられるだけ下げる。
それが会社生活にかけるエネルギーの浪費を避ける一番効果的な方法です。
理想の上司との関係は、空気のようなものになっていくでしょう。なんとなく上司と同じ方角を向いて、なんとなく会社の雰囲気になじむ動き方をして、いつの間にか自分が会社からいなくなる。それが一番平和なサラリーマン生活の締めくくり方ではないでしょうか。
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