なぜ? どうして? 「地方活性化」は「好奇心」から
昨日の朝日新聞デジタルの記事。
このニュースで自分が一番面白かったのは、「徳島?どうして徳島は消費者庁を誘致した?どうやって徳島は政府に賛同させた?」という「なぜ、徳島論」がわきおこっていることです。
「移転することで、政治的にどういうメリット・デメリットがあるのか」、「移転に賛成・反対」という議論には、あまり新鮮味を感じません。
それよりも、あまり徳島に馴染みがなかった人にも「なぜ、徳島???」と思わせたことの方が「地方活性化」の視点から見ると痛快です。
「地方活性化」を進めるための働きかけとして「好奇心を喚起させること」が有効に作用することの一例でしょう。
人のもつ「好奇心」が社会を発展させてきました。地方であっても、それはかわりはありません。
「地方活性化」はそこに住む人だけの問題ではありません。
地方を取りまく人は、もっとたくさんいます。
地方に住む人。働く人。学ぶ人。訪ねる人。移り住む人。去っていった人。
地方に興味がある人。かろうじて地名に聞き覚えがある人。
そんな人たち、それぞれの「好奇心を刺激」し、そこに住んだり、その地方を訪ねなければと得られない「好奇心が満たされる」仕組みづくりが「地方活性化」の本質です。
都市に住む人にとって、地方の緑豊かな大地、広がった青空をテレビやネットで見るだけでも「ここに住んだらどんな生活が待っているのだろう」と好奇心が刺激されます。実際に行って移住した人たちと話をすることで、好奇心を満たしたくなります。
好奇心を満たしてくれるものがあるのは、田園地帯に限りません。例えば、街の中心に出かけても、そこにわくわくするものが待っているとしたら。それがロードサイドの大型ショッピングモールにはない、その地方ならではのものであったなら。
「好奇心あふれるものをつくろう」と住んでいる人に思わせ、訪ねた人の好奇心を満たしていく。人が集まり、人と人とのふれあいがうまれ、それがひろがっていく。「地方活性化」が目指す場所はそこにあるのです。
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