『セミリタイア生活』のコア・アクションの選び方
『セミリタイア生活』の中心となるコア・アクションを選ぶ基準とはなにでしょうか。
「本当にやってみたいこと」。
シンプルですが、この答えがすべてです。
ただ、それは「内発的」に選んだものなのかどうかが、ひとつの大きな基準となります。
「内発的」「外発的」という用語には、以下の意味があります。
心理学の考え方で、動機付けには「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の二つがあるとされている。外発的動機付けは行動の要因が評価・賞罰・強制などの人為的な刺激によるものであるという考え方に対し、内発的動機づけは行動要因が内面に湧き起こった興味・関心や意欲によるものであるという考え方である。
なにが「内発的」な動機による「やりたいこと」を考えるには、まず「外発的」に「やりたいと思いこんでいること」を取りさっていく方が簡単です。「ミニマリスト」の手法です。
このときに「外発的」には広い意味を持たせます。
アラフィフであっても、いまだに子供の頃に両親や学校の先生からほめられたこと、怒られたことが、頭の片隅に残っているのではないでしょうか。
そんな幼少の頃の記憶から少しずつたどっていきます。社会人時代に入ると、仕事での成功・失敗、社内外の仕事相手から言われたあれこれなど情報が一気に増加します。
「自分がやりたいこと」と「仕事でうまくいったこと」は重なる場合もありますが、会社から離れてまで「昔、仕事でうまくいったこと」を後半生のテーマ、コア・アクションにするかどうかは慎重に判断する必要があります。
同じく「会社を辞めたら南の島でのんびりとすごしたい」というような憧れも「今の激務から逃げたい」という外発的な要素が強いかもしれません。
このようにしぼっていくと、ほとんどの選択肢が消えます。
残ったものが「内発的」に出てきたものと考えられ、この中からコアとするものを決める最終段階となります。
選ぶ基準は、ある活動を行っているときに「気分は高揚するものの、頭の中に雑念がなく身体はリラックスしていて、時間を忘れるほど集中した」つまり“フロー”の状態を経験したことがあるか、その中で最も充実した体験はなにだったか、です。
『セミリタイア生活』は“ゆるい”暮らしかたです。
その一場面で、春のあたたかな午後に公園で本を読んでいるときに、ふと、内側からこみあげてくる力強い声があれば、それが「本当にやりたいこと」なのです。
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【参考】
*本文中に引用した「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の用語解説はこちら:
外発的動機付け | 用語集 | 人材育成・研修のリクルートマネジメントソリューションズ
*「内発的」「外発的」というアイディアのネタ元です:
*“フロー”の状態について書いています: