会社を辞めなくても『セミリタイア生活』はできる?

『セミリタイア生活』とはなにか、っていうのは自分が好きに決めていいのかもしれないよ

「南の島でのんびり」を実現するための一考察

「南の島でのんびり」を実現するステップを考えてみました。


南の島でのんびりすることの最大のメリットは、身体がほぐれ、気持ちがほぐれ、基礎代謝量があがり、健康になることだと思います。
健康になるために、そしてその延長線上で人生経験を豊かにするためのステップを考えてみます。

 

前提として、決めておくべきなのは「南の島でどのように過ごすのか」というライフスタイルだと思います。
「ひたすらのんびり」というような抽象的な言葉ではなく、具体的に項目にわけてみました。

 

(1)場所
東京起点だと、房総半「島」、伊豆半「島」もありますが、「南の島」という語感からは遠いです。たぶん「非日常感」というのがひとつのキーワードです。
→「常夏」という意味で、沖縄
→「外国」という意味で、台湾・香港・シンガポール・タイ・バリ島・欧州人がリゾートとして位置付ける島々

 

(2)期間
観光旅行であれば3泊5日から。土日から次の土日まで休めれば7泊9日、それより長ければ2~3週間→1~3ヶ月→それ以上。
特に日本が寒い時期に暖かい場所で過ごすことに価値を見出します。

 

(3)目的
一般的な観光旅行ではなくても、「ひたすらのんびり過ごす」というのも「日常の生活とは乖離している・独立している」という意味でひとつの観光のかたちではないでしょうか。
のんびりしながらも、自炊を始めたり、自分の意志で毎日決まってなにかをする、といいったある程度規則正しい生活を始めれば、観光、というよりは他のライフスタイルのかたちがだんだんと見えてきます。
期間としては1~2週間程度であれば、その特定のライフスタイルの「シミュレーションレベル」にとどまるかもしれませんが、それよりも長い期間となれば「なんらかの明確な目的をもって南の島で過ごしている」というのが自然だと思います。例えば「現地の日本人コミュニティでの生活(知人の家へのホームステイなども含む)」「現地の方とコミュニケーションするための生活」「興味のあることを調べる(フィールドワーク)」「留学(語学・その地域ならではの文化)」。

 

(4)コスト
日本での生活よりも、年間単位で見て低いコストでの海外移住というのは、かなり極端なライフスタイルと感じます。興味がある人の中でも、現地の人と同じような食生活をすることができるなど、適応力があるのは5~10%ぐらいではないでしょうか。
そうなると「南の島でのんびり」には、日本での日常生活にかかっていた費用にプラスしたコストがかかると考える方が自然です。
LCCを使った短期の観光旅行の数万円単位から初めて、ひと月までプラス20~30万円、3ヶ月で100万円ぐらいまでが、自分が考える「南の島でのんびり」の上限です。

 

(5)デメリット
利便性という意味でリストアップするといくらでも出てきますが「半分目をつぶる」+「逆にプラスに転化する」という考え方をしてみます。
→日本の知人や家族と遠ざかってしまう→SNSで現地から日本にむけて情報発信。リアルにその地に呼ぶこともできます。
→日本で取り組んでいること(趣味・仕事)が分断されてしまう→南の島で取り組むこと自体を目的とする、意味を見出す。
→生活レベルの低下。特に食事のレベルや生活の質の低下(例えば「エアコンが壊れても、すぐに修理には来てくれない」)。→実は自分にとってはこれが最も高い意識障壁です。かなり厳しい状況ではありますが、なぜこの国の人はこういう判断をするのかを理解し、できれば自分の気質に取り入れる。

 

ここまでリストアップしてきて、自分がセミリタイア後に取り組みたい「南の島でのんびり」体験は、次の順番でしょうか。


(1)南の島のお試し:
場所:国内。沖縄周辺(石垣島など)
期間:3週間
目的:「ひたすらのんびり」。1~2ヶ所の宿を起点に1日1つ程度のスポットを訪問。
コスト:LCC+2食付き民宿+外食で20~30万円


(2)フィールドワークその1:観光の延長として
場所:文化が発展している海外の拠点、台湾・香港・シンガポール・バリ島など。
期間:1週間~2週間
目的:その都市の文化を浅く広く探る。博物館などに通う。
コスト:日本での事前準備に数万円(図書館などで下調べ。元居住者や専門家にヒアリング)。現地で30万円~。

 

(3)語学留学:(2)のフィールドワークの中で掘り下げたいテーマが出てきた場合
場所:(2)と同じ
期間:3ヶ月から半年
目的:本格的な現地の方とのコミュニケーションのはじまりと、これ以上当該テーマに取り組むかどうかを探る
コスト:100万円~。


(4)フィールドワークその2
場所:(2)と同じ
期間:2週間~3ヶ月の訪問を数年に渡って繰り返す
目的:自分の人生の財産となるような体験・経験・知識・人的ネットワークの取得。
コスト:日本の生活と同等の人生経験となるため、プラスの「コスト」という考え方は相応しくない。

 

サラリーマン生活を卒業するまでは(1)(2)の計画をすすめ、(3)以上の行動に進むかはそのときの状況次第でしょう。