第2のふるさとはマレーシアか。マレーシア・マイ・セカンド・ホーム・ビザ(10年間の長期滞在ビザ)の取得の検討
マレーシア・マイ・セカンド・ホーム・ビザ(最長10年間の長期滞在ビザ=MM2H)の取得を検討しています。
「赤道近くに位置し常夏のマレーシアは日中の平均気温が30度前後と温暖な気候なため、冬の寒さや花粉の心配なく過ごせます。」
「連続して90日以上マレーシアに滞在する場合には『マレーシア・マイ・セカンドホーム(MM2H)ビザ』を取得する必要があります。このビザを取得すると最長10年マレーシアに滞在することが可能です。」
これまでも「海外移住ができたら面白いかもしれない」と想像したことはありましたが、日本での知人関係、セミリタイア時に想定している仕事内容、家族のケアなどを考えると現実的ではないと判断していました。
今もその考え方は変わっていません。また、近い将来のセミリタイア直後にマレーシア(を含む海外)に移住することは考えていませんが、2つの点から再検討を始めました。
1) 非常時の海外での移住先の確保
最近の日本の情勢を鑑みると、将来、例えば30年先の日本が現在のような快適な生活の場所としてあり続けることについては、極めて疑問です。
国債デフォルトによるハイパーインフレ、近隣国や日本における紛争の勃発、急速な高齢化による介護制度の崩壊。
どれも可能性として否定できるものではありません。(主観的には、これらどれもが「起こるかどうか」ではなく「いつ起こるか」という問題だと認識しています。)
そのような有事の際に、どこか海外に、とりわけ自らの介護を考えたときに「アジアの"若い"国々=新興国のどこかに、今のうちから居場所を確保しておく」ことが現実的な解決手段のひとつかもしれない、と感じ始めたのです。
もちろんその新興国が、今後も成長を続けて30年後に経済的、政治的に安定した国となるかどうかは不確かです。ただ、そこまで考えつめなくても、ますますグローバル化が進む世界で、自分が置かれた状況により国を越えて居場所を移すことは、それほど突拍子もないアイディアではないのではないでしょうか。「都市に住む」「都市部から離れた場所で住む」「日本のリゾート地に住む」「実家に戻る」などの選択肢と並列に「海外」という居住地候補を入れることを計画しはじめました。
アジアの新興国の中からマレーシアを選んだのは、単純にビザの取得が容易だからです。マレーシアに行ったことはありません。
2) 投資ポートフォリオへの組み入れ
日本からの移住もしくは年単位の長期滞在を受け入れる側の国として、その移住者が「日本からお金を持ちこみ、自分の国でお金を使ってもらう」経済的メリットを求めるのは当然のことです。マレーシアのビザ取得にあたっても
・最低35万リンギット(約875万円)以上の財産証明と月額1万リンギット(約25万円)以上の収入証明又は年金証明
・そのうちの15万リンギット(約375万円)をマレーシアの金融機関に定期預金として預け入れる(原則的には引出・解約できない)
といった条件があります(「50歳以上の移住の場合に必要とされる経済的条件」から一部抜粋)。
この中で「約375万円のマレーシアでの定期預金」はビザを獲得するための制約条件ではありますが、セミリタイア後の投資ポートフォリオの資産運用先のひとつと位置づけることもできます。期待できるリターンとして、マレーシアの定期預金は2%程度でまわせるようです(※)。(ビザを紹介している個人のサイトによっては3~4%という数字もありました。)セミリタイア時の数千万円の投資ポートフォリオに組み入れれば、ポートフォリオにおけるシェアは一桁のパーセントにとどまり、マレーシアという国や為替に大きな変動があったとしてもリスクは限定的となります。
また「収入証明」を提出するのであれば、収入が一時的になくなるセミリタイア後よりサラリーマンである今のうちに申請した方が有利です。
以上がマレーシアの長期滞在ビザを検討し始めた理由です。
前にも書いたように、マレーシアに行ったことはなく「どうしてもマレーシアに移住したいから」ビザをとるわけではありません。ただ、マレーシアに関するウェブサイトなどをみると魅力的な国で、長期滞在について興味もあります。サラリーマン生活の中ではマレーシアに行くための数日間の休暇をとるのもそう簡単ではありませんが、まずは現地に行って自分との相性を確認することが、ビザ取得にあたっての最優先事項になるでしょう。
※マレーシアの銀行のサイトへのリンク(この情報が上記の「定期預金」に適用されるかどうかは不明ですが参考まで)
クリックしていただけると励みになります♪